2018年3月24日コラム書物研究会 23:クラウドファンディングについてクラウドファンディングについて NPO 法人書物研究会 代表理事 板倉正子 私達は、この度、長年の研究の蓄積を『図書の修理とらの巻』という本にまとめ刊行す べく、その資金を得るために、2017 年 1 月 27 日~3 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 22:出版業界の現状 NPO法人書物研究会理事 松村信人2015年6月、出版取次4位の栗田出版販売の突然の経営破綻を受け、2016年2月、経営不振からの再生計画を進めていた同業界3位の大阪屋は「株式会社大阪屋栗田(OaK出版流通)」として新たな再建段階を歩むことになったが、同 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 21:Dr.Jhonson‘s House(サミュエル・ジョンソンの家)を訪ねる 代表理事 板倉正子サミュエル・ジョンソン(Samuel Johnson, 1709年~1784年)は『英語辞典』“A Dictionary of the English Language”(1755年)の編者として知られている。日本でいう […]
2018年3月24日コラム書物研究会 20:武井武雄とヨージェプリチュニク (イルフ童画館訪問) 代表理事 板倉正子先日、長野県岡谷市にあるイルフ童画館を訪ねる機会を得た。 武井武雄はご存知の方も多いと思うが、明治から大正にかけて、子供のための絵画を童画と言う位置付けのもとに、絵画制作に心血を注いだ画家である。コドモノクニやキンダーブ […]
2018年3月24日コラム書物研究会 19:思いがけず手に入った15世紀初期印刷本の一葉 修復本科 野呂聡子手に入ったばかりの『ニュルンベルク年代記』を皆に見ていただこうと教室に持参した。 購入顛末を話題にした折、ラテン語なのでちっとも読めませんが、と軽口を叩いてしまった。即座に板倉先生から「勉強し!」とのお達し。実際、こうい […]
2018年3月24日コラム書物研究会 18:コペルト装本 ~覆い被さるものと発見されるもの 卒業生 田川 とも子書物という主題は西洋美術史のなかで知識とその虚しさの象徴としてよく描かれる。 昨日、製本講座でコペルト装(※)なる9世紀から16世紀の製本を習った。固い芯を入れずに柔らかな革などで封筒のように本体をくるむ簡易製本である。 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 17:パピルス製作記 NPO書物研究会 上村浩美 パピルス製作も3回目です。去年のパピルスからは芽が出ず、明治大学リバティースクールのKさんから苗をいただき、工房ベランダの日当りの良い場所で育てました。10月中旬に刈り取ってパピルスを製作しました。今年は本部教室生の希望 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 16:被災資料クリーニングボランティアに参加して 修復本科 川原淳子2011年7月5日、6日の2日間、仙台に事務局をおくNPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク(以下宮城資料ネット)の被災資料クリーニング作業にボランティアとして参加してまいりました。 1日目は、仙台駅から少し沿岸部に行った […]
2018年3月24日コラム書物研究会 15:本を残すということ 準備科 長友 馨 ■ 本は滅びる 本は儚(はかな)い。 火をつければ燃え、ひどく水に濡れれば読めなくなる。少し油断すれば、虫やカビの恰好の餌食になる。いや、自分は万全の態勢で本を保管している、という人もいるかもしれない。だが、どんな人もい […]
2018年3月24日コラム書物研究会 14:生まれ変わった1冊の辞書!※啓林堂書店メールマガジン第7号から許可を得て転載 以前、このINFORMATION第6号で1冊の国語辞典の話を紹介したのを覚えておられるだろうか。右の写真がその国語辞典であるが、夏休みに奈良県立図書情報館で行われた図書 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 13:本は遂に断頭台へ追われるのか 理事 板倉白雨ほんの先ごろから、2.3年前からと言ってもよいが、パソコンや携帯電話などデジタル機器が乱立する物陰から気味悪い囁きが聞こえ始めた。一種、呪文のようなその囁きは、グーテンベルグ以来の「印刷本の賞味期限が切れ(かけ)た」と言 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 12:<裏打ち講習会 2009.10.10> 修復本科 川原淳子2009年10月、NPO書物研究会理事の辻本多鶴子さんより講座生5名で裏打ちを教わりました。発端は2009年の夏期講座。宇佐見修徳堂 宇佐見直治先生の講演を聞き、アイロンで接着するシートでの裏打ちしか経験のなかった私達は […]
2018年3月24日コラム書物研究会 11:大徳寺曝凉展見学レポート ~初級クラスの“遠足” 2009.10.11~>修復基礎初級クラス 中野美佐子 心配された台風も足早に通り過ぎて、快晴に恵まれた10月11日(日)、初級クラスメンバー6人で、大徳寺(本坊・高桐院)の曝凉展に出かけた。この“遠足”は、8月のサマーセミナーの折に「曝凉展」という行事があることを聞き、仲 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 10:’0 9 年度サマーセミナーを受講して> 修復基礎上級クラス 米田 敏子8月22日23日の両日、奈良県立図書情報館でのサマーセミナーに参加させていただきました。 1日目は、宇佐美直治先生の『文化財修復とその素材について』と雪嶋宏一先生の『CHAINED LIBRARY』の2つの講演でした。 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 09:奈良駅周辺の和紙扱い店①笹川宝文堂 0742-22-3318 本文用用紙を選ぶのに種類が豊富。 ②林洋社 0742-22-3472 手すき葉書などの和紙製品や千代紙などの民芸和紙。 ③藤田芸香亭 0742-22-2082 若狭、高知、因州、甲 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 08:『BOOK-RESTORATION/SUMMER-SEMINOR’08』を受講して・・・ 河村圭子 (修復基礎上級)2日間に渡るサマー・セミナーは例年通り中身の濃い充実したものでした。 1日目大内田先生、森上先生おふたりのお話は、あそこでしか聞くことのできない 大変貴重なものだと思います。それも板倉先生の日ごろの活動・実績と長年にわた […]
2018年3月24日コラム書物研究会 07:デボラ先生のお世話係・・・ 光森 悠 (初級クラス)> 2007.2.28この度、私が本の修復を学んでいるNPO書物研が「第2回シンポジウム歴史遺産としての古典資料の保存修復」を開催しました。(2006 12 9 10)準備段階で、来日されるデボラ先生のお世話係のスタッフが募られました。 先生 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 06:NHK奈良局制作・放送『技なび』 番組取材参加レポート ・・木村美知子(実践修理科)植物の緑色が煌めくように清々しい5月。のはずなのに、朝から薄曇りの5月10日水曜日:午前10時、私を含む有志参加の教室生7名がアトリエに大集合。 既に撮影態勢モードであった板倉先生は、パリっとした襟の白いブラウスに、胸元 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 05:外大図書館洋書担当者の日常( 隔月連載 )外大図書館洋書担当者の日常 (1) ×月×日 端末を叩いていると上司の何某さんが呼ぶ。 「はい、何でしょう。」 「井上さん、今日からハンガリー語やって。」 ハンガリー語の資料が寄贈されたのだ。約600冊の本である。ハンガ […]
2018年3月24日コラム書物研究会 04:修復を終えて (その本との出会いから)・・修復本科 近山 宗子「可愛らしい本!」 触るたびに、ぽろぽろと表紙の欠片が落ちてきそうなその本を、初めて手に取ったときの感想です。 片手に乗るほどの大きさの、縦長のその本の表紙は、厚紙ではなく、薄っぺらでほとんど黒に近い濃紺の紙でした。青と […]
2018年3月24日コラム書物研究会 03:サマーセミナー(17,18世紀抜き綴じ技法)を受講して・・修復基礎初級 瀧口昌朗8月20日のサマーセミナーで17,18世紀の抜き綴じ技法について勉強しました。 糸の通し方は丁をまたいで上がったり下がったりと若干複雑でしたが、 先生のおっしゃるように装飾的な印象も受けました。 また、出来上がりをきっち […]
2018年3月24日コラム書物研究会 02:「講座を受講して」・・書物研正会員・京都芸術センター図書室 住本剛史8月21日、夏期講習を受講しました。私は、古文書や文化財などの修復にも関心を持っていますが、「司書」という職業を選んだ以上、「本の修理ぐらいは自分でできないといけない」という思いで製本に興味を持ちました。 これまでに単発 […]
2018年3月24日コラム書物研究会 01:広島展覧会を終えて・・・主催者の感想*浦池 令子 とても勉強になりました。一年間展覧会をふまえて生活することの意味を実感しました。 *小椋 裕子 修復のクラスに入ってからは、しばらく製本とは離れた生活になっていたので、今回の製本三人展で、 あらためて製 […]