アトリエ・BOOK・クンスト書物修復工房では、主に大学図書館所蔵の貴重書(西洋古版本)の修復を行っています。書物全体を歴史遺産として捉え、後世に残していくためには、何をすべきで、何をすべきでないか、を常に考慮しながら作業を行っています。こごの方針に関しては、所蔵館との綿密な協議の上決定し、詳細な記録を残すことを旨としています。

特に従来から行われてきた書物の改装(古い表紙を取り去って、全く新しく製本しなおすこと)に対しては、業界への警告を行っています。IFLA( 国際図書館連盟 )の大原則に基いて、オリジナルを最大限に残す方法を用いています。

<修復前>

 

<修復後>